「三月のライオン」 1991年 日本

三月のライオン(トールサイズ廉価版) [DVD]

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 今回紹介する映画は「三月のライオン」。ついに紹介できるという気持ちがいっぱいです。でも、僕はこの映画を紹介できるのか心配です。どういう意味かと言うと、僕は唯一この映画だけは解説できないんです。"何がどういい"のか説明できない唯一の映画なんです。僕はこれが悔しい。悔しくてたまらない。
 この映画は邦画です。この点も珍しいですよね。僕は大の邦画嫌いなんで。でも、無限にある僕の好きな映画のNo,1,2は邦画なんですよね。ちなみにNo,1は"生きる"です。
 この映画は恐ろしくマイナーですが、実は世界的には評価された映画だったりします。
 僕がこの映画を薦められた時、こう言われました、"この映画はまさに3月。春の暖かい色がそのまま表れている"と。確かにこの映画はオレンジを基調とした色で映されている。しかし、僕がこの映画で言いたいことは、1991年の風俗を見事に映し出していることだ。家の様子や、町の様子がまさ90年代初期なのだ。時代を映し出した映画。これが僕の印象だ。
 かつて、ジム・ジャームッシュの"パーマネント・バケーション"を観たある評論家は言った、"まるで詩のようだ"と。僕はそのとき意味がわからなかった。でも、この映画を観たときの僕の感想は"まるで詩のようだった"

 あらすじ

 <ここからネタバレ!!>