「タイムアウト」を観て ?年 アメリカ

 さて、ひさびさの映画レビューです。今回紹介する映画は「タイムアウト」。主演はデンゼル・ワシントン。僕はこの俳優が嫌いです。「asin:B000666QBK:title」や「モ'ベター・ブルース」の頃は好きだったのです。黒人だけれども優等生風という、まるでシドニー・ポワチエ2世のような役者だったんですが、この前の「asin:B0007IOJS4:title」で僕とデンゼル・ワシントンは決別することになる。あんなクソ映画でアカデミー男優賞をもらう。しかも演技ではなく政治的戦略としか思えない受賞を果たすことが僕には許せなかった。最近はいい映画にも出ることが少なくなってしまって、ご無沙汰だったんですが、たまたま親父がレンタルDVDを借りてきたので見ることにしました。

 おもしろいじゃん!というのが素直な僕の感想です。最近のデンゼル・ワシントンは「トレーニング・デイ」以来妙に悪ぶってダサかったのですが、この映画ではそれがコミカルに演じられて素直におもしろかった。

 あらすじ 
 マット(デンゼル・ワシントン)はフロリダにある小さな町の警察署長。警察としては優秀でこの前も麻薬組織を捕まえ大量の金と麻薬を見つけ出した。しかし私生活では美人妻のアレックスと別居し、今にも離婚しそうな状態。しかしマットは幸せだ。なぜなら高校時代の恋人アンと不倫の関係にあるのだ。アンの夫クリスはアメフトの選手だったが、怪我で引退し、しがない警備員として生活し、アンに対して厳しくあたる。そんなクリスとマットは犬猿の仲でもある。
 そんなアンに対して、不幸な現実が突きつけられる。アンの体は癌があちこちに転移し、余命半年と診断されてしまう。実験的にな治療をすれば助かる可能性が無くはないが、しかしそれには莫大なお金がかかる。そこでマットはこの前の麻薬事件の金に手をつけてしまう。マットはアンに金を持たせ、治療しろという。アンは戸惑いながらも金を受け取る。11時に"俺の家に来るように"と伝えるが、11時半になっても家に来ない。アンの家に見に行くが誰もいる気配がない。そして次の日、アンの家が火事にあい、アンとクリスの2人が焼死体で発見される。
 アンを失い、金も失った。しかも、火事が放火が原因とわかる。さらに、昨日アンの家に行ったことを目撃されてしまう。アンの保険金の受け取りはマットだ、ここ最近の通話記録はマットあてだ。次々と見つかる不利な状況証拠。しかもこの事件の担当には別居中の妻のアレックスだ。
 まずい!証拠を消さなければ!そして真犯人を見つけなければ!とマットはてんてこ舞いの忙しさ、危機一髪のタイミングを潜り抜ける…

 <ここからネタバレ!!>
 いやぁ、おもしろかったですよ。これがすごいコミカルに進められて、テンポも非常に良かった。また、この映画の舞台であるフロリダの気候がよく映像にでていましたね。てか本当にキレイな夕焼けや空の映像に見とれてしまいました。
 さらに、チャイという役柄があるのですが、彼が非常にいい味をだしてましたね。あぁいう俳優は大好きです。この映画はこのテンポが良かったし、コメディータッチにしたのも正解!この映画の監督はカール・フランクリンと言うらしい。今まで2作ほど映画を作ってたそうだが、今はまだ売れてないようだ。これから注目の監督の一人だな。うん。