カンブリア宮殿:鈴木修出演まとめ
鈴木修は俺の尊敬する経営者の一人である。売り上げ3兆円を誇りながら、「材料を買い集めて組み立てている。材料費を抜いたら3000億円程度なんだから、俺は中小企業の親父だ」といって憚らないのだ。実際に俺は、中小企業のおやじという本を最近だした。この本を出したのが日経新聞社で、カンブリア宮殿の番組スポンサーも日経だから、まぁ半分本の宣伝目的の回だったが、とても面白かったのでメモ。
<鈴木修語録>
- 小少軽単美
重厚長大の真逆だが、以下に小さく少なく軽く単純に作れるか。ただ、ケチ臭いデザインでは意味が無く美しさが無ければならない。アルトは小少軽単美の結晶だ。村上龍は「小少軽単を目指した果てに無駄がなくなり美しくなったのだ」とコメント。 - トップダウンはコストダウン
コストダウンを実行するには、ぐずぐず言わさずトップダウンが必要。「車を35万円で作れ!」と号令をかけたときに、部下からの反発があったが、「エンジンを削ってでも実行しろ!」とトップダウンで命令をした結果、実際に作ることができた(25万円でできた?) - 儲けが無いなら水でも飲んでおけ
儲けていないのに、金をもらおうというのがおかしい。「働かざるもの食うべからず」とは良く言ったものだ。村上龍は「AIGのように補助をもらいながらボーナスをもらう会社もありますが、ありえないですね」とコメント。まぁあんまりほめられたコメントでは無いけど、気持ちと気迫は伝わる。
- 制約があるから進化できる
制限のある中でどれだけよくなったか、それは技術者の努力の賜物だ。小型車と同じ対衝撃性を持っている。持った上でのコストダウンだ。見えないところは削りに削る。ナンバープレートの裏とか。車の長さを縦横ギリギリにすることで、広さの限界に挑戦。ワゴンRの外観はスズキの財産だ!という結論のもと結局変えない。
この「制限があるから進化できる」は俺が日頃思っていることと全く同じだったからとてもうれしかったし驚きだった。(参考:制限の無いものに未来はない)
- ピンチは俺が立て直す
30年間の責任があるから、若い人にピンチを立て直してとは言えない。 - セールスは断られてから始まる
<トリビア編>
- アルトは"あるときは○○(なんだったか失念)"から
- ワゴンRは"ワゴンもアール"から