「グッドフェローズ」 1990年 アメリカ

B00005HC6Kグッドフェローズ [DVD]
ワーナー・ホーム・ビデオ 2000-04-21

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 ギャングものと言えば何だろうか?最も有名なのはゴッド・ファザーだろうか。実話もので言えば、アンタッチャブル?フェイク?ギャングものってのはやっぱり男の血が騒ぐのか人気があって、多くの名作がある。日本でも任侠モノが多いのもきっとそうなんだろう。
 そんな中、俺が好きなのはスカー・フェイスとこのグッドフェローズだ。ギャングものを撮らせれば右に出る者がいないと言ってもいいマーティン・スコセッシが実話をもとに撮った本作。
 何と言っても、俳優陣がすばらしい。スコセッシ映画の常連ロバート・デニーロジョー・ペシはいつもの彼ららしさを存分に引き出されていて魅力的だ。そして何と言ってもレイ・リオッタ!本作は彼が主演だ。俺にとっては「ハンニバル」でのあの強烈な"脳みそバーン!"の印象を焼き付けられている俳優だ。本作でのリオッタはとてもかっこ良い!この3人、"グッドフェローズ"が暴れまくる名作だ。
 

 あらすじ
 ヘンリー(レイ・リオッタ)は小さな頃からギャングにあこがれ、運転手のバイトから入り込み二十歳になる頃には立派なギャングになっていた。その頃には既にギャングの間で伝説になっていた強盗屋ジミー(ロバート・デニーロ)と陽気だが気に入らなければすぐにキレてむちゃをするトニー(ジョー・ペシ)の3人で協力しギャングの世界の中でのし上がって行く。
 いつも年上のジミーが先頭となってヤマをこなして行く。次々に大金が舞い込んでくる。そんなとき、トミーが口説き落としたい女を誘うために一緒について行ったヘンリーは、その女の連れのカレンと恋に落ちる。カレンは同い年ぐらいであろう20そこそこの男がなぜこんなに顔が知れていて、金を持っているのかと驚きながらもその魅力にぞっこんになり、二人は結婚する。
 全てがうまく言って来たとき、ルフトハンザ機に大量の現金が運ばれてくるという情報が舞い込んでくる。こいつを成功させれば3人は大物だ。しかし、彼らは至上最大級であろうこのヤマを成功させられるのか…

 <ここからネタバレの可能性あり!!>
 レイ・リオッタがいい!若い頃の凛々しい姿から、ヤクの商売に溺れ落ちて行く時のボッサボサの髪の毛とあの目。落ち様を演じられる俳優はいいですね。なぜその数年後に"脳みそバーン!"役を演じたのか(笑)とにかく本作は彼がいい。なぜ表紙は脇役的ボジションなのか。まぁそりゃデニーロの方が有名すぎるけどさ。
 ジョー・ペシもあのしゃべり方!相変わらずですね。早送りでしゃべらせたら多分あんな声だぜ?って感じの声でまくり上げる。さんざん人をこけにするくせに、自分がコケにされると一瞬でキレるあの役がまたいいですよね。
 そしてデニーロ。若い頃は切れ者で触れられなさそうな危険な雰囲気だったのに、年を取る頃には切れ者には違いないが、何か雰囲気がおじさんというか小さくなってしまうんですね。猜疑心に埋もれているのはあの世界に長くいる者の常なのかな。ポーリーもそうだったし。
 この話が実話というのがすごいね。