「ダークナイト」 2008年 アメリカ

B001AQYQ1Mダークナイト 特別版 [DVD]
ワーナー・ホーム・ビデオ 2008-12-10

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 バットマンと言えば、ティム・バートンバットマンシリーズが浮かびますが、本作はそのバットマンとはまったく別物のバットマンを作り上げた感がありますね。ティム・バートンの作品に比べ、本作は幾分かリアリティがあり(とは言ってもアメコミはアメコミである)、ユーモアよりもシリアスさが増している印象か。
 本作はあの「メメント」のクリストファー・ノーランである。「メメント」に激ハマりながらも、「インソムニア」で大コケ、「プレステージ」であきれ果てて、一発屋のレッテルを貼ってしまっていたのですが、また本作で僕の中の評価が上がりましたね。
 みんながすごいすごいというヒース・レジャーですが、そういった周りの評価を指し引いてもすばらしかった。まさに狂気!ティム・バートンバットマンに出ていたジャック・ニコルソンのジョーカーも好きだけど、このジョーカーもいいね。

 あらすじ
 ゴッサム・シティーにドギツイメークをして、白昼堂々と銀行強盗を行い、メディアを挑発するジョーカー(ヒース・レジャー)が現れた。
 一方、ゴッサム・シティーに新任検察のデントがやってきた。彼はマフィアの復讐も恐れず果敢に立ち向かい、バットマンクリスチャン・ベール)やゴードン(ゲイリー・オールドマン)らと協力してついにマフィアを一掃する。
 しかしジョーカーは窮地に追い詰められたマフィアと協力し、バットマンらを追いつめて

 <ここからネタバレの可能性あり!!>
 いやー、しかしね。話がシリアスすぎるよ(笑)そのシリアスさがたまらんのだが。デントがああいう形で落ちて行くというストーリーってなかなかないよ。てっきり最初はデントが黒幕だったりするんじゃないの?とか深読みしたけど、まったく違ってた。予想の斜め上です。しかもまたあの顔面!最初いきなり見せるのではなく、徐々に徐々に火傷を見せて行くという方法にドキドキしましたよ。
 そしてゲイリー・オールドマン!老けたねー(笑)しかしいい老け方だ。昔の狂犬な感じも良かったけど、今のいい人な役柄もいいね。
 でもやっぱりヒース・レジャーがすべてをかっさらって行くね。あの狂いっぷりは半端ねぇ。本当に惜しい人をなくしました。