カンブリア宮殿を見て

 家に帰ってテレビをつけるとカンブリア宮殿をやっていて、スペシャルでゴーンが出演していた。昨今の派遣社員切り問題とか話していて、まぁそれは割と普通のことをいっていたのだけれども、電気自動車についての言及が面白かったので、メモ。

  • 日産は電気自動車を2010年頃に量産投入できる予定
    • これまでのイメージと違って、アクセルを踏めばすぐに加速するし、スピードも速い。もちろん静音性はばっちり。
    • バッテリーも自前で作れるようになっている。ゴーン以前から研究をしていた成果だ。
    • 一目で電気自動車だとわかるようなデザインにするつもり。そのデザインに迷っている段階。
    • バッテリーを除けば、ガソリン自動車と同じ価格で作れる
    • バッテリーをリース契約で提供することを想定している。そして、月々のリース代と電気代をあわせれば、ガソリン自動車と月々のランニングコストと同じになると考える。つまり、ガソリン車と同じお金を出せば、スムーズに加速し、スピードがあり、静かで快適な電気自動車が買えるのだ。
    • 電気自動車であれば、できることではなく、"日産"の電気自動車だからできることだ。

 いやー、"日産の電気自動車"というのをものすごく強調していましたが(笑)、言及のうち、後半の電気自動車の価格についてがとても面白かったですね。もうここまで来てるんだ、っていうのに素直に驚いた。バッテリーをリースかぁ。相変わらず面白いことを考えるなぁと。てか言っていいのかよと(笑)まぁすぐに真似されるところだからいいのかもしれないけど。でもこのモデルで行くと、販売価格はガソリン車と同じという訴求ポイントで買い替えがスムーズに行きそうですよね。特に電気自動車であれば、政府からの補助金を取りつける可能性が高いと思うので、一台あたり20〜30万円程度補助できれば熱いよね。さらにリース契約を結べば顧客情報を握ることができるよね。メーカーは基本的に売り切りだから、売った後のアフターフォローの機会がなかなかないよね。もちろん車の様な高額なものはアフターフォローというか、買い替えの時期になると営業がやたらとくるからある程度顧客情報を握っているだろうが、よりいっそう強固な関係を築けて、アプローチしやすい環境になれるというのはデカイのではないだろうか。
 あとは、そもそも電気自動車が普及するための、駐車場での充電設備やガススタでの充電設備が整うのか?ってところだね。特にガススタとかについては、充電なんてすぐにはできないくせに、単価(電気代)は安いわけだから、ビジネスモデルが根底から崩れるわけだ。ここをどうするかだな。リース契約だから難しいかもだけど、別の充電済みのバッテリーを乗せ換えるとかって方法になるのかなぁ?