「バンク・ジョブ」 2008年 イギリス
バンク・ジョブ デラックス版 [DVD] ジェイソン・ステイサム, サフロン・バロウズ, リチャード・リンターン, デヴィッド・スーシェ, ロジャー・ドナルドソン ジェネオン エンタテインメント 2009-03-25 by G-Tools |
いやいや、この年の瀬に、こんなにおもしろい映画に出会えてよかったよ。イギリス映画らしく、ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ [DVD]やスナッチ デラックス・コレクターズ・エディション [DVD]のようなテンポの小気味よさ、ブラックさがあって、その映像だけでも楽しめる。もっとも主演のジェイソン・ステイサムはロックストック…にも出ていたけど。
しかし、何よりもおもしろいのが、これがほぼ実話であるということ!スナッチよりも、ロックストック…よりもありえない展開が続くこの映画が実話だって??事実は小説よりも奇なりを地で行く名作である。
イギリス映画はたまにこういうおもしろい映画を出してくるから侮れない。この映画は一度は観るべし、2時間ノンストップに飛ばしまくりだ!
あらすじ
テリー・レザー(ジェイソン・ステイサム)は中古車販売会社を経営しているが、折からの不況により経営に行き詰まり、毎日のように借金取りの嫌がらせを受けていた。
テリーの幼馴染で元モデルのマルティーヌ(サフロン・バロウズ)は、テリーにいい仕事の話を持ってくる。ただし、いい仕事とは割のいい犯罪話である。テリーやマルティーヌたちはもともと小悪党だったのだ。しかしマルティーヌが持ってきた話というのは小悪党がするにはでかすぎる銀行強盗だった。
テリーはこの仕事を成功させて人生をやり直したいと思う。テリーは小悪党仲間に声をかけ説得し、マルティーヌからの情報に合う人材を集めてくる。しかし、何かマルティーヌの様子がおかしい。すべてがうまく行き過ぎている。マルティーヌは一体この情報をどこから手に入れたのか?こんなに手際よく行き過ぎるのもおかしすぎる…
<ここからネタバレ!!>
いやいや、これ実話なんすか!?主人公はいくらなんでも頭良すぎじゃないっすか!?MI-5(MI-6?違いがわからん)やらポルノの帝王やら悪徳警官やら、立場の違った人間たちの生臭い争い。普段なら、MI-5と悪徳警官とか、悪徳警官とポルノの帝王(マフィア)だとかってシンプルな構図で語られそうな登場人物たちが、いっせいに集うとこんなにややこしくなるのね(笑)
穴を掘るさまは大脱走のようであり(何で穴掘るシーンっていつ見ても楽しそうなんでしょうね?)、マイケルXは本物そっくりで、でも最初の写真をとってからのし上がるまでって、シティ・オブ・ゴッドを思い出すし、男が見ていてわくわくさせる要素満開なのがいい感じ。
しかし、この主人公たちっていまどうなってるの?それがすごい気になる。