ネットで楽しく学ぶための団体に書きたいこと

 id:kurokzhrとの活動の中で、クロがブログを立ち上げてくれていたのですが、未だに一本も記事をあげていません…でも、あげようとしているネタはもうできていて、自分の中でも構成までできているんですが、いくつか検証をとれていないのと、長文になり過ぎる可能性があるので、書く元気がでないのです…
 なので、クロへのいい訳も込めて、これまでちびちびと書いていた段階でいったんアップしまーす。そのうちちゃんとした文章にしますよ…

  • 矮小な虚栄心
    • 現在エコバッグのファッション化
      エコバッグがただのはやりに成り下がったため、どこの企業も景品としてエコバッグを無駄に作りまくっている。ちまたの店でもエコバッグをアホほど売っている。エコバッグを正しく使うのであればかまわないが、ただのはやりになっていて、意味をわかっていない。この間、衝撃を受けたのは、ロフトのエコバッグコーナーである。"エコバッグ"なのに、どれもこれも石油製のエコバッグなのだ。さらに衝撃だったのはそのエコバッグを大量に買い込んでいる客がいること。いったい何のための"エコ"バッグなのか…
    • eスティックという偽善
      割り箸にかわり、リサイクル可能な箸を使おうと商品化を目指している。これを導入した企業はエコに優しいという自己満足に浸れる商品である。割り箸を"悪"と称し、"石油"性の箸を使おうとする矛盾。何度もリサイクルして使えることを売りにしているが、リサイクルには"石油"を使うという大前提を見逃している。
    • エコバッグをたくさん作ってたくさん使うことに意味はない。
      また木材や竹製の割り箸をすてて、石油製の箸を使うことも正しくない。以下に一つの仮説をたてたい「木材や紙の使用により、温暖化は進まない。押さえるべきは石油の使用の抑制である」。
  • 紙などの為の森林伐採により、森林面積は減るのか?
    • 答えは"No"である。
      少なくとも先進国による紙やパルプの使用によっては、であるが。以前、森林伐採が問題になっていた時代に、商社等は森林破壊をしないために、いろいろ工夫をした。その一つが、サイクル的な伐採である。森林をいくつかのエリアに区画分けし、それらのエリア内で、植林→成長→伐採→植林とサイクルさせるのだ。それにより一定の区画内から伐採地をはみ出ることなく、永久的に木材を確保する手法である。こうした営みを行うことで、商社は森林伐採をすることなく、木材を先進国に供給しているのだ。
    • 森林破壊は別の理由によるものだ。
      森林破壊の理由としては砂漠化の進行や焼き畑農業、または上記のような先進国の取り組みを行っていない、発展途上国等による木材の確保によるものである。だから、日本にすんでいる我々が、紙の使用を控えたところで、森林破壊は止められないのだ。むしろ、紙の使用を控えることは、以下の理由により森林破壊は進む可能性するらある。
  • 森林破壊の主原因をなくすことが大事
    • 森林破壊の主原因とは
      ここで森林破壊の主原因の一つである、焼き畑農業と非サイクル的伐採について考えたい。彼らは森林を破壊したくて、森を焼いたり、ただただ伐採したりするのか。答えは"No"である。焼き畑農業を行う理由は、肥料等を購入する費用がない、先進的な農法を知らない、知識がないためである。伐採による森林減少も、植林する余裕(資金)がないからである。
    • 環境に目を向けるには余裕が必要だ。
      貧困から脱出することによって、初めて環境問題を考えられるのだ。今日明日を生きていけない国々に、100年後に3度ほど温度が上昇するといっても取り組める訳がない。中国やインドですら、今すぐに2酸化炭素削減に対応できないといっているぐらいだ。
    • もし先進国が紙の使用を控えたら…
      もし先進国が紙の利用を減らしてしまったら、発展途上国からの木材の輸入が減る。それはつまり発展途上国への富の再分配の機会がなくなることを意味する。そうなれば発展途上国の人々は、今日明日を生き抜くために別の職を見つけなければならないが、2次産業や3次産業が発展していない国ができることとなると、結局は非サイクル的な伐採によって安く入手した木材をたたき売りするか、あるいは焼き畑農業で自らが食する食物を作るなどの方法に頼らざるを得なくなる。つまり先進国が紙の利用を抑制したことにより、結果的にもっと森林が破壊される可能性すらあるのだ。
  • まとめ(先進国にできること)
    我々にできることは、紙の無駄遣いではない。我々が考えるべきことは、非サイクル材である石油対策である。石油は木材のように人間が意図的に作れるものではなく、地中に眠っている炭素の固まりを消費しているのだ。従って、使えば使った分だけ、空気中に二酸化炭素を撒き散らすことになるのだ(木材であれば、植林によって、いったん空気中の二酸化炭素を取り込み、それを消費することで吐き出すのでプラスマイナス0という計算になるわけだ)。だから我々は真剣に石油の利用を減らす努力をしなければならない。二酸化炭素の増加が確かに温暖化を引き起こしているが、二酸化炭素を吐き出すものはすべて悪ではない。消費サイクルをきちんとみて、本当に削減すべきものはなんなのかを考えて活動しなければならない。本稿のように石油の消費は温暖化の一種であり、木材はそれではない。