「ホット・ファズ」を観て

B0026P1KP6ホットファズ―俺たちスーパーポリスメン!― 【プレミアム・ベスト・コレクション\1800】 [DVD]
レイフ・スポール, ジム・ブロードベント, サイモン・ペッグ, ティモシー・ダルトン, エドガー・ライト
UPJ/ジェネオン エンタテインメント 2009-07-08

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公式HP
 観に行ったらぴるぴるがいて笑った。確かにあいつが観たそうな映画ではある(笑)
 さて、本作はエドガー・ライトという新進気鋭のイギリス人監督による作品で、本来は日本では劇場公開されない予定だったのだが、日本人のファンによる劇場公開を求める署名活動により公開が決まったという作品である。
 観賞後の感想としては、ガイ・リッチーダニー・ボイルらのイギリス系スタイリッシュ映画(勝手に自分でジャンル分けしたのだが雰囲気はわかってもらえると思う)に、タランティーノ的な映画オタクさを加えた感触を受ける。このタイプの映画は一部のファンにとってはたまらないだろう。俺も好きな系統である。
 なので、恐ろしくテンポがよくて、ユーモアはブラックで、そしてさまざまな映画(というかバッドボーイズとかの刑事物映画)に対するオマージュでたっぷり。劇場内は爆笑の渦であるが、隣に座っていた彼女はエグイのがだめらしく、ずっと目を手で覆っていた。確かに結構な確率で血が飛び散り、「ぅおぇ!」ってな感じで人が死ぬ。まぁそこらへんもふまえてイギリス映画なんだよ。
 まとめとしては、人を選ぶ映画ではあるが、とても楽しい映画であることは間違いない!とくに「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ [DVD]」とかが好きな人ならきっとはまるはずだ。

 あらすじ
 頭脳明晰、運動神経抜群、強靭な精神、法に対する強い信頼…これらの要素により抜群の検挙率を誇るスーパー警察官エンジェルだが、その驚異的な成績ゆえ、上層部にとってはいつ自分にとってかわられるかとおびえられる存在となってしまう。その結果、エンジェルはサンドフォードというド田舎に左遷されてしまう。その村は「ビレッジ・オブ・ザ・イヤー」に何度も選出されるほど安全で、警官にとっては暇でしかない場所だった。
 左遷された先でロンドン流に仕事をしていると浮きまくってしまうエンジェル。しかし奇妙な事故が最近多い。同僚達は「そんなのよくあること」ですましてしまうが、明らかに多すぎる。エンジェルは新しい相棒ダニーとともに事件を解明しようとするが…

 <ここからネタバレの可能性あり!!>
 いやー、馬鹿ですねー(笑)
 最後の、ダニーが親父を撃とうとして、でも撃てなくて空に向かって撃つとか、「そうきたか!」って感じで大爆笑。ダニーがだんだんと刑事物の相棒役になりきっていくさまは面白いですよね。正直最後の2、3分は「本当にいるのか?」って感じの蛇足感はありましたが、全体的にテンポがよくて(よすぎたぐらい)長い印象は受けない。
 いやー、本当に笑いっぱなしだね。白鳥ネタとかそこまで引っ張るかって感じ(笑)
 観ていてすぐに、ビレッジ・オブ・ザ・イヤーをとるために、あえて殺人事件を事故として扱って安全さをアピールしているのではないかと思っていたんだけど、まぁそんな発想じゃ普通なわけで(笑)実際は本当に些細なことで、村の品位を少しでも落としたらアウト!って落ちでしたね。エンジェルもビックリですよね。エンジェルの推理はいったいなんだったのか?(笑)でも捕まえる相手は合っていたんだけどね。