「タナトス」を読んで
- 作者: 村上龍
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2004/03/19
- メディア: 文庫
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その名の通り、第1作のヤザキ、第2作のケイコに続いて主人公となった、レイコはすでに自我が崩壊している。それはヤザキたちとの狂宴の成れの果てである。
一瞬自分を取り戻した時間以外は自分がどこにいるのか、誰といるのかすら理解できない様はタナトスの体現である。そのレイコの長い長い独白。
この3部作は独白が基本的な話し方であり、作が進むにつれて独白が占める割合が多くなってくる。村上龍はこの語り方をしたいがために前2作を書いて読み手を慣れさせたのではないかと思うぐらいである。もちろん、読みづらい(笑)
でもこの3部作は印象に残るなー。エロい!エロス!