「生物と無生物のあいだ」を読んで
- 作者: 福岡伸一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/05/18
- メディア: 新書
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でも、"生命とは動的平衡である"という概念はとても面白く、興味深い。"あら久しぶり"という相手は、前に会ったときの物質では出来ていない。生命とはただの淀みでしかないのだ。でもなぜその淀みは維持できるのか。平衡を続ければなぜ淀みは淀みでい続けられるのか、というところをもっと聞きたかったなぁ。確かに文章はとても科学者とは思えないキレイさではある。
また、細胞の仕組みを詳細に教えてくれたのは素直に楽しかった。なんでこんな仕組みが出来上がったのか…著者が言うように、とても偶然の突然変異なんかで出来上がったとは思えない。また、遺伝子をノックアウトした生物が何もないように活動できる。それは突然変異に対抗するために必要な仕組みではあるが、そのたくましさ、精巧さ、複雑さにはただただ驚くばかりである。
確かに読んで絶対に損はしない本である。