「ノー・カントリー」 2007年 アメリカ

 一人寂しく、「ノー・カントリー」を観て来ました。本当は同期と「マイ・ブルーベリー・ナイツ」を観に行きたかったんだけど、予定が合わず。一人で観に行くには寂しすぎる映画だったので、こっちに。
 なんだかなー。映画に不感症になってきたんだろうか?前評判の割に面白くない。ま、もっとも俺はコーエン兄弟と相性が悪いからだからかもしれないが。それでも「バーバー【廉価2500円版】 [DVD]」は好きだったし、「ファーゴ [DVD]」とかも好きで、少なくてもあの"なんでこうなっちゃうんだよー!"ってい、人をバカにした感じは嫌いじゃなかった。でも本作はそういう面でも特に面白くなかった、というかもっと面白く出来たんじゃないの?って感じもする。
 しかし、ハビエル・バルデムジョシュ・ブローリンの演技は見ものだった。とくにハビエル・バルデムの最初のコロシのシーンはいきなり鳥肌が立ちそうだった。

 あらすじ
 モスは狩りのためにアメリカの荒野にいた。そんな時、銃撃戦の果てに死に絶えただろう夥しい量の死体と車を発見する。どうやら麻薬取引の果てに銃撃戦に会ったようだ。
 たった一人の生き残りの証言から、最後に生き残ったギャングを見つけ、2億円もの大金を手に入れてしまう。しかしその夜、たった一人の生き残りの「水をくれ」という言葉が離れず、現場に戻ってしまうが、そこでギャングたちに見るかる。
 そしてモスを追いかける殺し屋として残虐なシガーが選ばれる。彼は高圧のガスボンベを改造した武器を好んで使い、コインで人を殺すかを決めるサイコパスだ。
 シガーはモスの車から登録証を手に入れ、追いかけ始める…

 <ここからネタバレの可能性あり!!>
 いやね、発信機やら登録証で追いかけている間はいいんですよ。そしてその間はとてもストーリーとしても、駆け引きの面でも面白いんですよ。でもね?受信機をはずして、車も変えたあたりから展開が適当すぎやしませんかねぇ?
 ウェルズとか、どうやってモスを見つけたのさ?シガーとかも病院にいることを知ってるのが当たり前みたいな感じだったし。しかもモスの死に方が簡単すぎ。まぁ簡単に適当に最後死なされるのがある意味コーエンぽかったけど(笑)でもそんなコーエンが俺は嫌いだったりするのだ。
 そしてモスが死んでからのストーリーは蛇足だ。あんなの別にいらないよ。そして俺の好きなトミー・リー・ジョーンズなんてまったく意味がない(笑)なんか映像とか、役者とかは好きだが、ストーリーは嫌い。うーん、俺の好きじゃないコーエンが全開な映画だった。