「花と蛇」 2004年
- 出版社/メーカー: 東映
- 発売日: 2004/06/21
- メディア: DVD
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ただ、まぁ俺としてはあんまり好きではなかったなぁ。個人的には"6月の蛇"の方が好きだなぁ。でも出てる役者はいい人ばかり。遠藤憲一が特にいい!
あと、一応言っておくと、性的倒錯に興味があるのではなくて、性的倒錯の人に興味があるわけで。おれ自身が性的倒錯に陥ってはいないんだからね!
あらすじ
遠山静子は、遠山隆義の社長婦人としてだけでなく、世界的なタンゴダンサーとしても有名である。しかし、隆義とのセックスでは感じられず悩みとなっていた。
あるひ静子を見た闇のフィクサー田代は部下の森田に静子を手に入れるよう指示をする。森田は隆義の賄賂の証拠をつかみ、隆義に妻の静子を口封じのために差し出すように支持する。
こうして静子は田代に差し出され、調教の宴が始まっていく…
<ここからネタバレの可能性あり!!>
うーん。結局静子は誰にもなびかなかったんですよね。これってSMと言えるのだろうか、と知識のない俺が団鬼六の作品にいちゃもんつけるのもどうかと思うが、そう思った。これではただの嗜虐主義というか。小説読んでないからなんともいえないけど、団鬼六はこういうのを書いてはいないのでは?と思う。
端的に言うと静子はもっと落ちていたのでは?ということ。俺の中のSMって、Sは性の解放であり、Mは思考の停止であると思っている。思考の停止はある意味、人間にとって楽なのだ。ただ単に従うことの楽さ。そして与えられた性的刺激をただただ受け入れていく、そこにエロスがあると思うのだけど、静子はいつまでもそのレベルにならなかった。ただのレイプで終わっているのだ。もちろん完全なMに落とす過程で最初はレイプのようなものになるかも知れないが、この映画では最後までそれで終わるのだ。だから見ててただただ辛いのだ。
あと、結局最後は何がどうなったんでしょうね?良くわからん。