バタイユ「目玉の話(旧:眼球譚)」を読んで

 今、「カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)」が流行っているそうですね。この小説はいろんな出版社が出していますが、特に光文社の「光文社古典新訳文書」が流行っているそうですね。俺も流れに乗っかって「カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)」を読んでみたのですが、一巻の終わりあたりで飛行機に忘れてしまって、なんとなく買いなおさないうちに読まなくなってしまいました。正直、僕の中ではその程度のものだったと感じています。「罪と罰〈上〉 (岩波文庫)」に比べて、感情移入がしにくかった。「罪と罰〈上〉 (岩波文庫)」はそれこそ、しょっぱなからどっぷりとはまってしまったけれども、ドストエフスキーの「白痴」であったり、「カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)」の三男のような「純粋すぎる痴呆」に対して神格化するような扱いは好きじゃないんですよね。もっとも、4巻(5巻?)ぐらいある長編のたった一巻を読んだだけで評価するのは筋違いですが。
 そんななか、その「光文社古典新訳文書」であったり、「カラマーゾフの兄弟」をしるきっかけとなったブログ「わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる」で、【18禁】 嫁に読んでほしくない作品ベスト5という注目エントリーを見た。その中でバタイユの言及があって、またその内容が凄そうということも合って購入してみました。