おすすめ文庫

2次元より平らな世界―ヴィッキー・ライン嬢の幾何学世界遍歴
輪廻する宇宙―ニーチェからホーキングまで

 この「2次元よりも平らな世界」と「輪廻する宇宙」は今年読んだ中で非常におもしろかった本です。
 特に輪廻する宇宙は宇宙論の中でもかなり異質な本だと思います。切り口がとても変わっていて、「輪廻転生」という考えを元にして、インドのシバ神やニーチェを引き合いに出して話を進めていくのがおもしろいです。これは宇宙論に詳しくない人でも十分楽しめる本だと思います。
 その輪廻する宇宙の中で、次元の話をするときにたとえとして出てきた話があり、それが登場するのがこの「2次元よりも平らな世界」です。本当はこの本には元ネタがあって、この本の主人公はその元ネタの孫娘という設定になっています。この本は、今までの自分の概念を崩してくれる本です。この本に関してはまた詳しくレビューします。