プラトンの洞窟 その2 〜第二の解釈〜

 さて、昨日はプラトンの洞窟についてオリジナルの部分について書きました。(といっても、私は「国家」*1を読んでませんし、自分が覚えていることを書きましたので、完全に正確ではありません。)
そして、私が好きなのはオリジナルではなく、そこから派生した話ということも書きました。ですので、今回は私の好きな方を書こうと思うのですが、その前に、今のオリジナルの話もいくつか別の角度から解釈することで、別の意味を出すことができます。

 その話をする前に、オリジナルの洞窟の構造を思い出しましょう。人は洞窟の中で、洞窟の奥を見ています。そして、その後ろ(洞窟の入り口)から光が差し込み洞窟の奥に影を作ります。さて、この構図、何かに似ていませんか?

 そう、映画館です。

 映画館で私たちは、奥のスクリーンを見つめています。そして、私たちの後方の入り口に映写機があり、そこから出される光は私たちを超え、スクリーンに当たって、私たちに映像を見せます。そして私たちはそのスクリーンに映された光に見入り、感じ取るのです。そして私たちは、決して振り返ることをしません。また、映像というものはその撮影者が意図した構図、意味のフィルターがかかっています。
 このことはTVなどのマスコミのニュースなどでも言えます。しかし、私たちのほとんどは、それらを鵜呑みにします。ニュースの裏側を見ようとしますか?あるいはニュースそのものを疑いますか?世間の人々はマスコミに踊らされ過ぎています。メディアリテラシー*2で、最近は知られるようになりましたが、しっかりとしたメディアリテラシーを持っている人間は一体人口の何%なんでしょう?この解釈は人々のマスコミに対しての警告ということを意味します。メディアリテラシー、結構いい概念だと思いますよ。

 また長くなってしまいました。すいません、本題の派生した方の物語はまた今度…

*1:プラトンが書いた、哲学・政治書。内容は全く知りません。

*2:マスコミからの情報を鵜呑みにせず、自ら批判的な立場で情報の取捨選択をすること。リテラシーとは読み書き能力のこと。はてなキーワードも参照