Chile, Day.2

 奇跡的に時差ぼけなく朝を迎え、まず午前中は家のすぐ近くのショッピングモールへ。ドルからチリペソへの換金や、みやげ品を見たりする。こっちのショッピングモールはなんとなくアメリカっぽい感じがする。ただ、こちらの給与水準は日本の数分の一のはずだが、マクドナルドの値段はほとんど変わらない。このショッピングモールは富裕層向けとはいえ、マクドの値段はチリ国内では変わらないだろうから、こうしたファストフードというのはあまり庶民は食べないのかもしれない。
 昼食はペルー料理のラ・マールに行く、高級な店なのでひとり2000円程度だっただろうか。ペルー料理は味付けも醤油っぽいものがあったり、海の幸が豊富で日本人の口に非常に合う。

 昼食後はサンチャゴ観光に出かける。最初に向かったのが、カフェ・コン・ピエルナ。意味は「cafe with legs」。下着だけ着たおねぇさんがコーヒーを持ってきてしゃべれるというお店。カフェ版フーターズというか、お酒のでないキャバクラというか…とにかくセクシーなんだけど、フツーにサラリーマンが来たり、土方っぽい人がいたり、値段も普通のコーヒーと変わらず至って健康的。不思議な形態だけど、サンチャゴでは200店舗もあるらしい。おもしろかった。
 その次に大統領府モネダ宮殿。あの鉱山事故の現地に向かってテレビに映りまくったあの大統領がいるところ。

 そのまま歩いて、サンティアゴ大聖堂まで行く。壮厳な建物で、内部の装飾までこだわって作られたのがよくわかる。基本的にチリはカソリックらしく、お祈りを捧げる人たちがたくさんいた。その一方、大聖堂の外壁にはスプレーで落書きが…

 チリの街並みは古く、歴史を感じる建物でいっぱいだ。それほどの高層ビルもなく、道も広めなので空が見えて心地いい。
 チリの文化についても色々と聞いた、食文化で言えば、海鮮系もあれば牛肉もありで幅広く、主食はパンだけどもトウモロコシを粉状にしたものやサツマイモも食べるようだ。ただ、味付けは塩辛く、甘い。それ以外はとても日本人向けで美味しい。
 天候としては非常に乾燥していて日差しが強い。街を歩いているとすぐに喉が渇くし、サングラスも必要だ。日中は30度を超えるが、乾燥しているので対して汗もかかず、日陰に入れば涼しい。しかし、日が暮れると急激に温度が落ちて14度程度まで下がる。その差15度。長袖も必要で、着こなしが忙しい。
 昼食が遅かったので、晩ご飯はスペイン・バルのようなところでタパスを中心に酒を飲んで寝ました。

Chile Day.1


 チリに住む親友に会うために、数年前から計画していた旅行計画がついに実現した!10日ほどおじゃまさせていただいて、チリを満喫するのだ。
 チリへは成田→トロント→サンチャゴと30時間を超える長旅だ。トロント空港へは卒業旅行でコロラドデンバーに行った際にも経由で降りたっていてとても懐かしい。特に、以前トロントで一夜を過ごしたときに、誰もいない空港を徘徊しているときに見つけたオブジェがすごいキレイで好きだったんだけど、今回もそれがみたくてさがすとあいもかわらずそこにあって安心した。

 今回は成田→トロント間、トロント→サンチャゴ間のフライトがそれぞれ10時間オーバーということで、いろいろと本やらを持って行っていたのだが、なんといまどきの座席ってコンセントが付いてるんですね!おかげてMacBook Airのバッテリーを気にすることなく、映画見たりなんやかんやができたので、暇を持て余すことなく過ごせた。つーか、勉強しようとしていたのに、全くしなかった(笑)エア・カナダやるじゃんと思いつつ、でもやっぱり飯はまずくてエア・カナダだなと思い直しました(笑)

 長旅も終わりに近づきサンチャゴ空港着陸が見えてくると、南米の荒野が見えてきた。

 乾燥した土地なため、ほとんど木がない。だから地形が手に取るようにすぐわかる。他にも露天掘りの鉱山らしきものも見えた。

 そして降り立つと大学からの親友が迎に来てくれていた。友人宅に向い、まずシャワーを浴びさせてもらって、家を探検。奥さんと子供の3人で暮らしているとはいえ、とてもタメとは思えない家にたじろぐ。そもそも俺が寝泊りできるゲストハウスがあるということに驚きを隠せない。海外住みたい。
 


 晩ご飯は友人宅から車で10分足らずの所にあるレストランで食事。とても品がよく、地元の食材を生かしたご飯をたべて満足。チリは海産物も肉も豊富でご飯はこれからも楽しめそうだ。

「インサイド・マン」

 主演はデンゼル・ワシントンスパイク・リー監督が指揮をとったクライム・ムービー。他にもウィレム・デフォーやホゲホゲも出演している。
 舞台はマンハッタンにある銀行で、そこに銀行強盗が押し入る。それに対して、ネゴシエーターとしてデンゼル・ワシントンがやってくるのだが、強盗とデンゼル・ワシントンのバカしあいがとても面白い。単純な銀行強盗ではなく、その裏ではなにやら秘密もあるようだ。インテリジェンスな思惑が何重にもかぶさっているこのストーリー。非常にスパイク・リー監督らしくない(笑)

「リミット」

 サンダンス映画祭で話題になった映画らしく、とても気になっていたので見に行きました。
 気がつくと棺桶にとじこ込められて、地面に埋められていた!早く逃げ出さなければ、シが待っているという、ワン・シチュエーションもののパニック映画。ワン・シチュエーションものって一発アイデア勝負な感じが好きですね。
 しかし、観てみての結果ですが…うーん。多分ソウが好きな人なら好きなんでしょう。俺はそんなに面白いとは思えない。
 あとラストが読めちゃうし、クソ面白くない。

「クロッシング」

 イーサン・ホークリチャード・ギアドン・チードルと実力派俳優が主役を固め、さらにウェズリー・スナイプスまで登場する豪華な作品だ。監督のアントワン・ホニャララは、トレーニング・デイでもイーサン・ホークとタッグを組んでいる。
 主役3人はそれぞれブルックリンの警官だが、それだけが共通点で置かれている状況は全く別で、ストーリーもそれぞれに進んでいく。イーサン・ホークは貧しい警官で子宝に恵まれるが、それが家計を圧迫して苦しむ、リチャード・ギアは独身を貫き、孤独に過ごしてもうすぐリタイヤしようとする老刑事、ドン・チードルは麻薬捜査官としてマフィアに潜入調査するも、マフィアのボスに命を助けられたがために恩を感じてしまっているエリート警官。
それぞれが名演技を見せるので、非常に見ごたえのある作品だ。ただ、惜しいのは題名か。"Crossing"なんて題名は合ってない。それだけは言っておく。原題"brooklyn finest"で「ブルックリンの警官たち」って題名はたしかにどうかと思うが、もうしこし何とかならないものだろうか…

<あらすじ>
 イーサン・ホークは、ブルックリンの警官として働いている。同僚の仲間もいて、子宝にも恵まれていて、一見幸せな状況に思えるが、子宝に恵まれたことが家計の圧迫につながり、安い家に住んだががめに、部屋のカビのせいで嫁が健康を崩している。そんな中、嫁に新しい子どもができてしまい、一刻も早く引っ越さないと行けないが、金がない。
 エディ(リチャード・ギア)は、何事も目立つことなく、ミスをすることもなく、淡々と職務をこなしてリタイヤまで22年間警官として勤め上げた。ただ、他人との接触を避け続けたために孤独で、同僚や、新人にさえ影でバカにされる存在だった。リチャード・ギアはそれを特に気にすることもなく、通いつめている売春婦との一瞬だけを取り柄に過ごしている。
 ドン・チードルは出世欲の高い警官で、業績を残すためマフィアに囮捜査官として潜入する。そのマフィアのボスに昔、命を助けられたため、恩を感じてマフィアを切り盛りしつつ、早く潜入捜査が終わることを祈るが、一向に終わる気配も、出世する気配もなく苛立っている中で、なんとその生命の恩人であるボスを囮調査で罠にかけよという命令が下る…

 サル(イーサン・ホーク)は突撃調査の時に触れる大金がどうしてもほしい。安月給でこき使われているにもかかわらず、目の前にある大金は、より給料の良いエリートたちの備品を買い揃えるために使われると思うと我慢が出来ない。いい家が見つかりつつあるのに、みすみすそれを逃すなんて出来ない。どうしても金を手に入れたい、どうにかバレずに突撃捜査のときにどさくさに紛れて金をくすねたいと考えていたのに、最後のチャンスだった突撃捜査が直前でキャンセルされてしまう。しかし、「どうせなら警官がいないほうが確実に金が手に入る」と、ひとりで突撃して金をふんだくる決心をする。
 エディは、リタイアしてあとは売春婦と一緒に暮らせればいいと思った。あの売春婦だってきっと俺のことが好きだろうという自負があった。でも、売春婦にしてみれば仕事に過ぎないわけで、幻想だったことを思い知らされる。そんなとき、不意に目の前を遠った、ヤクにまみれて売春をさせられている女性をみて、いつか署内で張り紙されていた誘拐された少女だと知り、これまで全然役に立ったことがなかったリチャード・ギアだが、居ても立ってもいられなくなり、助けだすことを決心する。
 マフィアのボスを罠にかけることが出世の条件とされてしまったタンゴ(ドン・チードル)は、激しいジレンマに悩みつつも、罠にかけることを決心する。ウェズリー・スナイプスが長年マフィアを支えてきたタンゴの言う事を信じ、あとは逮捕を実行するところまできたが、自分の恩人を捕らえることをどうしても許せず、逃げるように説得を試みた。しかしその時、レッドに殺されてしまう。タンゴは出世を果たすが、長年マフィアに染まったがためか、社会の法ではなくマフィアのルールによってレッドを消す決心をする。
 そうして3人が決心したわけだが、3人が決心して向かった先が偶然にも同じビルだった。サルはなれた手つきで突入し、ギャングたちを一瞬で殺した。もはや警官ではなくプロの殺し屋だった。呆気無く殺した後、金を漁りすぐさま大金を見つけて、ようやくこれで家が帰ると安心した瞬間、生き残っていたギャングに殺されてしまう。
 タンゴはこれまで組織の中でも銃を握ったことのないやつとしてチキン扱いされていたが、その日はマフィアの中ではなく、警官としての銃を握り締め、レッドにまっすぐ向かって銃を放った。逃げ惑うレッドを追いかけ、自分が警官で有ることを告白しレッドをどん底に陥れた上で殺害した。だが、その時サルを追いかけていた同僚の警官がその現場を発見し、マフィアの抗争と勘違いしてタンゴを打ってしまう。
 エディはこれまで命の危険にあうようなことを避け続けてきたはずだが、首尾よくギャング達を始末し、無事に救出する。
 結局、悪に染まった二人が殺され、ただただ欲もなく過ごしたひとりが生き残った。
 しかしね、全員の演技力がいいね。特にイーサン・ホークがやっぱりいい。最後のギャングを殺しに行くところとかめちゃくちゃかっこいいし、殺した後のあの呆気無さそうな顔、そして殺されたときの表情、すべてがかっこいい。
 淡々と終わる結末は好みが別れるかもしれないけど、かなりおもしろいかったですね。

清水市代女流王将 vs あから2010


 社団法人情報処理学会日本将棋連盟に対して挑戦状を叩きつけたことで実現した、コンピュータvsプロ棋士対戦の第一回が本日東大の工学部で行われ、実際に現地に行ってきました。
 日本将棋連盟はこのコンピュータvsプロ棋士の対戦をショーアップするために、まずは女流トップ棋士である清水市代を対戦相手に選びました。これに勝てば下位男子プロを、それにも勝てばトップ男子プロを当てるというのです。(そこれへんの事情は「人間VSコンピューター この世紀の決戦を楽しむために - 俺の邪悪なメモ」がとても詳しく解説しています。
 現地では世紀の一瞬を見逃さないために、ファンが詰め寄り、500人収容の会場は立ち見が出るほどの盛況ぶりでした。俺もメインの部屋には入れずサブ会場で画面越しに観戦することに…まさかこんなに人が集まるとは…
 そして本日の対戦の結果ですが…13時から開局し19時ごろまでに及ぶ熱戦の末、コンピュータ(あから2010)が勝利を収めました!!!!!!ついにコンピュータがプロに勝つ時が来たのです。
 正直、この対戦が始まるまではコンピュータを応援するつもりでしたが、清水市代女流王将の気迫あふれる打ち筋に思わず清水市代女流王将を応援してしまいました。実際、解説されていた佐藤康光九段や藤井猛九段も「今日の女流王将はすごい」と舌を巻くほどの気合の入り様でしたね。
 展開としてはあから2010が3手目3三角とか、4五桂(これは清水市代女流王将は読んでいたそうですが…)、4四角の2回打ち、5七角打ち等々、やはり人間ぽくない打ち筋で女流王将も思わず考慮時間が伸びてしまいがちになりつつも、一時は女流王将が押しているようにも見える展開でしたが、結果的にはほとんどあから2010が攻めつづけ、女流王将はほぼ受けっぱなしの展開となり、終わって見れたあから2010の大勝となりました。
 コンピュータの打ち筋はかなり変わっていましたね。まず、コンピュータは膨大な棋譜から評価関数を作成しているので、定石形の打ち筋の長い将棋であれば強いだろうと考えられ、人間はそれを逆手にとってあまり例のない力戦形に持っていけば弱いと思っていたら、なんとコンピュータの方から力戦形を挑んで来たこと、これにより清水市代女流王将は惑わされました。そしてもう一つが歩が全く使われなかったこと。コンピュータは歩を取られることがありませんでした。で、それ自体がすごいのではなく、歩を取られないということは打ち歩をしなかったということであり、さらに今回は歩成もなかったこと。と金を作って攻めるのが一般的な打ち筋なのについに一回もそれがなかったこと。これはとても珍しいことではなかったでしょうか。
 しかし面白かった。画面からも気迫が伝わってくるほどのものでした。解説も面白かったし、感想戦での米長会長の奔放ぶりも相変わらず面白かった。
 米長会長によるともしかしたら、次回も女流棋士の対戦なのかもしれないそうですが、是非とも続けていただきたい。
 そして出来れば解説に情報処理学会側の人もひとり付けて欲しいですね。解説の時にアルゴリズムを少し混ぜてくれると、日本将棋連盟側の解説者もやりやすいのではないかと思います。
 いやー、しかし…コンピュータは今現在でどれぐらいの強さなんでしょうね。っていうのと、コンピュータっぽさって何なんでしょうね。打ち筋がぜんぜん違うっていうのは、まだコンピュータ将棋は発展途上にあるということなのでしょうか。それともそもそも将棋というもの自体が発展途上で収束していないということなのでしょうか。コンピュータと人間。この両面での発展が将棋の洗練さをより深めるのかもしれません。

「トイ・ストーリー3」

 絶対ひとりではいかないですけどね。。。でも観たら間違いなく面白い。
 てか、こういう子供向け映画を見ると思うのが、アメリカの子供ってこう言うのを見ることで、いわゆるハリウッド的ストーリー展開を覚えるんだなと。
 まさにハリウッド映画、商業的に成功を収めるためのメソッドを忠実に抽象化しつつ、子供向けに分かりやすくアレンジしているなと言うことが意識的に分かりますよね。