宇宙エレベータはエコの最終手段?

脱原発について

 先日の震災以来、「脱原発だ」「じゃぁ代替となるエネルギー源はどうするんだ?」「自然エネルギーだ」「いやいや不安定すぎるっしょ」「じゃぁ火力発電だ」「いやいや二酸化炭素出しまくりかよ」といった議論がされているが今ひとつ「これだ!」という案はなく、結局は現状の原発は少しの間は維持しつつ、少しづつ自然エネルギーを中心とした代替エネルギーに移行して、出来る限り化石燃料と現世代原発を減らしつつ、足りない分は次世代原発に頼っていくのかななんていう玉虫色の現実案になるんだろうななんて予想される。
 でも次世代原発は現世代原発より安心といいつつも、現在の世論でそれを議論するのは憚れる雰囲気で、しばらくはやっぱり化石燃料に頼らざるを得ないのかななんて思ったりもする。核融合炉が出来れば最高だけど、またそれは数十年先の話。

化石燃料の問題点とその解決法?

 化石燃料が問題なのは2点だと思っていて、ひとつは二酸化炭素を出しまくりなこと、もうひとつはエネルギー転換率が悪くて熱を発するところかなと思っている。で、二酸化炭素を出すこと自体が問題なのではなく、その結果温室効果によって熱がこもることが問題なのだ。
 じゃぁ地球上の熱を放熱できればいいんじゃね?と思ったわけですよ。でもそうは言っても熱いものを宇宙に投げ込むわけにもいかないし、どうしたら良いんだろう?と思ったときに、「宇宙エレベータの宇宙側にでっかい放熱板をつければ熱ポンプになるんじゃね?」という案が思いついた。宇宙エレベータについては[軌道エレベータ - Wikipedia:title=ウィキペディア]か過去記事を見てほしい。いつかこれに乗るのが夢だ。

なぜ宇宙エレベータが解決方法か

 宇宙エレベータを構築するには宇宙側の遠心力と地球側の引力の両方に耐えられるだけの耐久性が必要であり、それには現在のところカーボンナノチューブが最有力視されている。
 ところが、このカーボンナノチューブ。実は熱伝導性にも優れているのだ。したがって、カーボンナノチューブで宇宙エレベータを建造し、宇宙側に放熱板を設置し、宇宙エレベータが夜側の時に放熱板を広げれば、自ずと地球側の熱が宇宙側に上り、宇宙空間に放出されるのではないだろうか?というアイデアが浮かんだ。
 で、そこで更にピンときて、もし昼側にきたときには放熱板の代わりに太陽光発電パネルを広げれば、今度は代替エネルギーとしての自然エネルギー源になれるんじゃないか?なんてアイデアまで思いついた。宇宙側なら天候もクソもなく安定的に発電でき、現在の太陽光発電の弱点まで補える。しかもなんとこのカーボンナノチューブ、電気伝導率にも優れていて送電もしやすいはず。さらにカーボンナノチューブ上に電流を流しっぱにしておけば、電車の要領でリフトの電源にもなるんじゃない?
 なんてこったい、宇宙エレベータを建造して放熱板と太陽光発電パネルを設置したら、エネルギー問題にも一役買うのかい。
 ま、核融合炉と同じく数十年先の話ではあるし、その効力がいかほどかは全く考えてないけどね。でも夢のある話。誰か物理に詳しい人、ツッコミ求む。