「宇宙へ」 2009年 アメリカ

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 NASA設立50周年記念作品である。宇宙開発を巡るNASAの功績を振り返る映画で、アポロ計画中の事故やチャレンジャー号の事故など、NASAの汚点もきちんと伝えている。でも、ガガーリンソ連)に先に人類の宇宙到達が負けたことは描かれていない。まぁNASAに限ったのならそうなるんだろうけど。
 とにかく映像がキレイで、地球の偉大さ、宇宙の深遠さが心に突き刺さる。こういう映像を見ると自分の悩みなんてちっぽけな気がして来て吹き飛んでしまう。地球に取って俺というそんざいは、俺の体に付着している微生物1匹にも見た無いちっぽけさであり、宇宙にとっての地球はそれ以下のちっぽけさなのだ。
 と、ひたすら映像がキレイではあるのだが、宇宙開発史として見るにはいささか面白くない。なんならツィオルコフスキーぐらいからアメリカだソ連だ抜きで語ってほしかったなぁ。それでも、とうかむしろそうした方がNASAの歴史はより輝くと思うんだけどなぁ。あと、これからの宇宙開発予測なんかもしてほしかったなー。ISSの現状とか宇宙エレベータとか。今日までは500円で見れたので満足だったけど、1800円ならちょっと微妙かも。