「ディパーテッド」を観て
- 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
- 発売日: 2008/01/25
- メディア: DVD
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ハリウッドのリメイク作品にクソが多い中で、この作品は確かに賞を総なめにするぐらいよくできている。もっとも、原作を観ていないので、比較はできないが。
あらすじ
普通の家庭に生まれながらも、幼い頃からギャングのコステロ(ジャック・ニコルソン)に育てられたコリン・サリバン(マット・デイモン)と、ギャング一家に生まれ育ったビリー・コスティガン(レオナルド・ディカプリオ)。コリン・サリバンは優秀な成績を残し、将来を嘱望されるエリートとして警官に、そして平凡な成績を残したビリーも警官になる。
しかし、コリンは実はコステロの犬として、警官の情報を横流しするために警察になったのに対して、家族の汚名をはらすために警官になったビリーに対して警察は、その生まれた環境を見込んで、警察の犬としてコステロのもとにおとり捜査感として送り込まれる。
コステロからの情報をもとに事件を解決し、警察内での地位を高め、美しい彼女を作る順風満タンなコリンに対し、過酷なギャング生活を送り、一般の人々を苦しめ、いつ警察の犬とばれて殺されるかという恐怖によって精神が崩れそうなビリー。二人は正反対の人生を歩もうとしている。
コリンはコステロ逮捕チームに選ばれるが、その地位を利用して、わざとコステロを寸前で逃すようにしむける。コリンはコステロに警察の犬がいることをつかみ、ビリーは警察にコステロの犬がいることを知る。そんなとき、よりによって警察はコステロの犬探しにコリンを任命する。
状況は圧倒的にコリンが有利。しかし、ビリーはあきらめず…
<ここからネタバレの可能性あり!!>。
もうね、どっちがどっちで、誰が誰を疑っているのかわからない。誰も信用はできない状況の中、それぞれが自分自身を信じて任務を果たそうとする。コリンは状況からすると有利な立場にいるが、コステロに情報を与え、与えられているうちにだんだんと身動きが取れなくなってくる。この心理戦が面白い。
ただねー、ビリーがコリンを犬だとつかむシーンだけはね、まぁそれしかなかったのかもだけど、あんなに慎重なコリンが社会保障番号を机の上に置いておくかね?(笑)そこがなんとも許せなかったなぁ。あと、奥さんもコスティガンがイケメンだとしても、あんなに簡単に落ちるものかね?テープ一本ですぐに疑うものかね?コステロのことなんかろくにしらないだろうに(笑)
とまぁ、若干腑に落ちないところはあれども、それだけ細かいところを突っ込みたくなるほどよくできたストーリーだということなんだろう。この心のドキドキは本物だ。それほど面白かったのだ。