「花様年華」 2000年 中国
- 出版社/メーカー: 松竹
- 発売日: 2004/11/25
- メディア: DVD
- クリック: 40回
- この商品を含むブログ (61件) を見る
また、トニー・レオンとマギー・チャンの演技!特にトニー・レオンは実はアジア映画はまったく観てなかったので、今まで観なかったことを後悔したほどだ。ちなみにマギー・チャンはポリス・ストーリーで観ている。ジャッキーチェン映画は観ている(笑)マギー・チャンは本当にきれいだね。
あらすじ
チャウ(トニー・レオン)とその妻は仕事の関係で、すれ違いの毎日を過ごしている。一方、隣に住むチャン夫人も主人が海外出張がちで、すれ違いの毎日を過ごしていた。
ある日、チャウはチャン夫人に聞いた、「そのハンドバッグはどこで買ったの?妻に買おうかと思って」、一方チャン夫人は言う、「そのネクタイはどこで買ったの?」。お互い気付いていたのだ、妻が持っているバッグとチャン夫人が持っているバッグが同じであることを、そして主人がしているネクタイがチャウもつけていたことを。そう、チャウの妻とチャン夫人の主人は関係を結んでいたのだ。
すれ違いの果てに残された二人は…
<ここからネタバレの可能性あり!!>
正直ね、ストーリーはつかみづらい。明示的に示さないので、一瞬と惑うことも多い。まぁストーリーそのものは凝ってるものでも何でもない。この映画はひたすらトニー・レオンとマギー・チャンの魅力と、ウォン・カーワイの映像美を見せ付けられるのだ。でもそれが本物だから苦痛にならない。
マギー・チャンのあのチャイナドレス!ドレスそのものもキレイだけど、マギー・チャン自身も本当にキレイだ。あの長いまつげ(まぁ付けまつげかもしれないけど)の目や、体のラインがめちゃくちゃきれいだ。ポリス・ストーリーのときもキレイだと思ったけど、この映画ではより美が強調されている。
この映画では、結局二人は結ばれない。二人はどこまでも妻と夫にとらわれていたのだ。その象徴が、レストランでのシーン。チャウはチャンに主人の好みを聞き、チャンはチャウに妻の好みを聞く。その果てに出てきたのが、同じステーキだった。そしてチャウはチャンに妻の好みであるマスタードを付け、チャウのさらにはケチャップがある。きっとそのケチャップはチャンの主人の好みだろう。それをお互いつけて食べている。結局彼らは、不倫している妻や主人たちの代わりになろうとしているに過ぎなかったのだ。このシーンがすべての象徴のような気がする。