村上龍が止まりません

 また買ってしまった。「エクスタシー (集英社文庫)」を買いました。エクスタシーとはそのままエロスにもつながるし、MDMAとしてのエクスタシーでもある。確かに2000年前後ってエクスタシーはやってたよなー、と思いつつ読む。
 今回は特に村上龍のエロスが前面に出ている。読んでいるとバタイユの「目玉の話(asin:4334751040)」を思い出す。特にラストのシーンを思い出す。簡単にネタバレしない程度に言うと、目玉の話のラストはとある職業の男にとあることをさせるのだ。それはその男にとって禁忌であり、単に職業を失うとかってレベルではなく人格を失わせるほどのことなのだ。それを強制ではなくさせる。強要はするし、その男も抵抗をするが、その男の奥底に根付いた欲望を強引に表面に呼び出し、最後は男からそれを望ませるというもの。こんな書き方じゃぁ良くわからんか(笑)
 まだ半分しか読んでいないが、なんかそのラストを数百ページかけて事細かに綴られているようだ。てか、俺にとって本って基本的に電車で移動中とかそういうふとした間に読むものなのだが、村上龍のは読ませられる。本を読む時間を作らせやがる。手元に読む本が一冊ないとソワソワしてしまうのだが、村上龍のはすぐに没頭して読んでしまうので、すぐにソワソワする羽目になってしまいます(笑)畜生、もう半分も読んでしまった。次は何を読もうか。そろそろアーサー・C・クラークを読みたいのですが(笑)