SIAM SHADE復活ライブ!!


 始めてSIAMを知ったのは中学生の頃。昼の弁当の時間に有線か何か忘れたけど、ヒットチャートが流れていた。いつもはどうでもいい感じでみんな聞き流してわいわいがやがやしていたけど、「1/3の純情な感情」が流れたときだけはまったく違っていた。教室はシーンと静かになり、誰とも無く「誰なの?これ?」と言い出した。そのとき、インディーズやらから音楽を詳しく知っているやつが「これ、SIAM SHADEやで」と言った。これが始めての出会いだった。
 それ以来、中高とSIAM SHADEにすべてをささげたといっていいほど聞きまくった。当時の彼女と、SIAM SHADE5を買って聞きながらいちゃついていたとき、2曲目の「Fine Fether Day」が流れた瞬間、彼女をほっぽりだして「すげぇ!すげぇ!」と感動しまくったし、「Life」なんかは「ついにSIAMがバラードをシングルで出した!」と感動して、CDを買ってみたらまたジャケットがかっこいいのなんの。
 でも大学2年か3年の時、それもこれからというときに突如彼らは解散してしまった。解散の武道館ライブには金が無くていけなくて、友達の家でSIAM SHADEの曲をかけまくって家飲みした。
 それから5年。もうロックはあまり聴かなくなり、ヒットチャートもわからなくなって、ブラックミュージックを良く聞くようになったけれども、それでもSIAM SHADEだけは必ず聞いていたし、聞けば必ず解散したことを悔やんでいた。そんな中、ついに一夜限りではあるけれども復活ライブをやるということになった。
 
 朝、神戸から家にいったん帰って、初の日本武道館へ行く。とんでもない数の人が武道館に向かっていた。5年たってもSIAM SHADEファンは変わっていなかった。
 ライブは「No Control」と、インディーズ時代の曲から始まり、アルバムの順番から始まっていった。もう、観客は最初の選曲の意外性にやられ、あとは手玉に取られた状態で、ノリにノリまくっていた(といいつつもインディーズ時代の曲は流石に知らない人もいたようだ)。
 再度にSIAM SHEDEを育て、4月にお亡くなりになられた中村新一氏へのメッセージを言い、「Life」を歌った。アンコールでは"飛び道具"の「3/1」、「Dreams」を歌い、アンコール2ではライブでは欠かせない「D.Z.I」と「Don't Tel Lies」を歌って最高潮のまま終わった。まだまだ歌ってよ!という気持ちでいっぱいだったが、時計を見ると3時間近くもたっていた。あっというまの時間だった。
 
 その後、始めてmixi上で知り合った人たちと飲みに行った。てか全員熱すぎ!それぞれSIAM SHADEに対して思いがあって、九州は大分から秋田までいろんなところから単身で武道館に乗り込んできた猛者たちばっかりだった。ライブで歌ってくれなかった曲をそれぞれ言うけど、集まった14人が14曲を挙げた。もちろんかぶらないようにいったんだけど、14曲すべてが「そうそう!それも歌ってほしいよね!」っていう名曲ばかり。SIAM SHADEはそれだけレベルが高いバンドだった。
 飲み会が終わった頃には「じゃぁSIAMカラ行こう!」ということで全員でカラオケに行った。半分ぐらいは明日仕事があるにもかかわらずだ。
 みんなで今日のライブで歌われなかった曲で縛って歌いまくった。クソ高いから苦労しつつも、ライブの興奮冷めやらぬ俺たちは歌いまくった。
 本当に楽しかった。間違いなく忘れられない日だったなぁ。また皆さんでSIAMカラ行きましょう。

 最後に、中村新一さんにご冥福をお祈りいたします。みなさん「生きましょう」。

※詳細レポは次の日のダイアリーで。