「痛いほどきみが好きなのに」 2006年 アメリカ

痛いほどきみが好きなのに (ヴィレッジブックス)

痛いほどきみが好きなのに (ヴィレッジブックス)

「痛いほどきみが好きなのに」公式ホームページ

 俺のもっとも好きな俳優の一人である、イーサン・ホーク。その彼が自身初の同名の半自伝的小説を元に描いた第2作監督作品である。しかも、監督だけでなく、脚本や出演まで果たしたまさにイーサン・ホークの、イーサン・ホークによる…という作品なのだ。
 そうとあっては観ないわけにはいかない。東京では新宿でしかやっていない作品と扱いは低かったが、内容としてはとてもキレイで、青春を感じさせる良作だった。イーサン・ホーク・ファン以外でも十分楽しめる作品だ。

 あらすじ
 NYで役者を目指しているウィリアム(マーク・ウェバー)はバーでいつもどおり酒を飲んで楽しんでいたが、そのとき無口な女性サラに出会う。サラと話すうちにその魅力に引かれていく。
 サラはシンガーを目指し、自分で自立することを大事だと考えるため、ウィリアムに依存はしたくない。だからウィリアムから同棲しようと誘われても断り、セックスすらも拒む。「セックスをすると好きになってしまうから」
 しかし、ウィリアムが撮影のためにメキシコに行くことになり、その一週間前からサラと先に現地入りして旅行することになった。ついにメキシコの地で二人は結ばれ、結婚すら考えるようになる。
 ところが、1ヶ月の撮影を終えて帰ってきたウィリアムズは、先に帰っていたサラの家に行くと、いつもと違うよそよそしいサラがいた。サラは「距離をおきたい」と言ってきたのだ。

 <ここからネタバレの可能性あり!!>
 うーん。甘酸っぱい!てかさ、これイーサン・ホークはただのストーカーだよね(笑) ただ、イーサン・ホークほどかっこよければストーカーではなく、"情熱的"となるのだ(笑)
 イーサン・ホークらしいと思うのが、引越しのときに「ベッドから飛び降りて死んでやる」なんてボケてるところ。いかにもやりそうなネタである(笑)
 ストーリー的には面白いのだけど、あのサラって女なんなのさ!?(笑) 何様のつもりだよ!?自分で結婚までしようなんて言っておきながら、たった一ヶ月もしないうちに「距離をおきましょう」だと?自立したい自立したいって自立することが目的になってるじゃないか?その先にあることが目的でそのための手段が自立じゃないのか?自立することと恋愛は相反するものじゃないよ!…っと、一人切れそうになりながら観てました。この女性も実在なんですかね?どこまで本当なんだろう?
 確かに音楽もよかったし、イーサン・ホークも渋い!やっぱりイーサン・ホークはいいね。本当に!