3月10日東京大空襲

 今日のTBSでやっていた「月曜ゴールデン『シリーズ激動の昭和3月10日東京大空襲 語られなかった33枚の真実』」を見た。なかなかよく出来た番組ではなかっただろうか。番組が伝えたかったこと、「東京にも地獄があった」ということ。確かに、東京大空襲の存在は知っていたが、ろくに知ってもいなかったし、知ろうともしていなかった。そういう意味で、見る価値があったのではないだろうか。
 もちろん、これはアメリカを非難するものではない。ましてパイロットは非難されるべきではない。アメリカも日本も(少なくとも当時は)正しいことをしたのだ。しかし、どちらも間違っていたのだ。戦争とは双方のエゴのぶつかりあいであり、決して認められるものではないということだ。
 そして、今の日本は生き残った人たちが築きあげてきたということ。死と隣り合わせの状態から何が何でもという気力で生き残った人々の思いは強い。死ぬ気になればどんなことでも出来る。だからこそ、GHQの要求ですら見事に突っぱねられたのだ。
 「七人の侍」を見たとき、その感想を店長と話していたとき、「(演じた)彼らは、戦争を知っている。だから本物の殺し合いを演じれるんだ」と言っていた。確かにそのとおりだと、改めて感じた。死を身近に経験した人間はなんだってできる。もちろんだからといって、俺が死を経験したいわけではないが、彼らと同じように執念を持って生きたいと思う。