今年を振り返って

 そういえば、ブログを書き始めて2年以上経つけど、年末に総括的なものを書いたことがなかったなぁ、と思いつつ。今年はどうしても書いておきたかったことが2つあったので、以下に書いてみる。

  • 友人の死

 一つは友人の死である。しかも一人ではない。三人である。今まで友人の死というのは一人だけいたが、それも小学校の時に奇病で死んだいわば予想できた死だった。でも今年の三人はどれも予期できるものではなかった。
 一人は高校の友人Aである。高校2年からクラスは違えど希少な理系クラス同士ということでマージャンしたり受験勉強をいっしょにしたりする遊び仲間だった。高校の理系クラスは毎年大晦日から飲みまくり、マージャンしまくりというお決まりの宴会をしているのだか(そして2007年の宴会が数時間後に始まるわけだが)、今年はAは飲み会にこれなかった。でも虫の知らせなのかなんなのか、朝早くにフラッとAは訪れ、俺たちと遊びを興じ、別れた。そして次に彼の名前を聞いたときは訃報だった。事故だった。葬式はキリスト教式に行なわれたが、今も賛美歌を聞くと彼を思い出す。
 もう一人も高校の友人Bである。Bは高校のムードメーカ的な存在でいつも何かしら誰かを楽しませようとしているやつだった。Bとは高校時代に数回しか遊んだことは無かった。そしてBと最後に会ったのが友人Aの葬式だった。Aの葬式の後、なんとなしにBは俺らを誘い、俺たちもなんとなしにBの家に行った。Bの母親にご飯をもてなされ楽しく過ごした。高校以来4年ぶりのことだった。何の問題も無いいい家族だった。でもBは何か深い暗闇が心の中にあったようだった。彼は自ら、自らの命を絶った。彼の葬式には仕事の関係で行くことができなかった。でもそんな彼を偲んで俺は一人酒を飲みつづけ吐きつぶれた。
 最後は中学の友人Cである。彼女とは小学校の時からの友人である。俺が小学校6年のとき、芦屋から引っ越してきた時にいきなり校舎裏に呼び出されたのである。どうやら告白をしようとしたらしい。したらしいのだが、彼女が先生に何か別件で呼び出され怒られたためにこれなかった。俺は待ちぼうけを食らって適当に帰ってしまい、それは幻となった。彼女は複雑な家庭環境のために、俺らからしてみればとんでも無い人生を送った。中学卒業とともに夜の世界に入って行った。俺が彼女を最後に見たのは高校時代だったが、そのときはすでに立派なホステスになっていた。彼女と会話したとき、自分が子供に思えて恥ずかしかった。そんな彼女も中学時代から付き合っていた彼とここではかけないようなことがあったらしく、彼女もまた自ら命を絶った。彼女の葬式に行った友人からその話を聞いたので、当然葬式にはいけなかったが、友人曰く、人の少ない葬式だったようだ。

  • 失恋

 もう一つは、4年近く付き合った彼女との別れだ。その心情については11月の日記の通りである。4年という期間は相当長く、大きな存在として俺の中にあるようだ。それは彼女にとってもそうだろう。そんな彼女と昨日会ってきた。どうやら彼女はいろいろ考えたことはあるようだが、新しい一歩を踏み出そうとしているようだ。俺もそうならなければいけない。縁があれば戻るのかも知れないし、縁が無ければそれぞれ幸せになっているだろう。
 とまぁ、いろいろと「運命」と言うものを考えさせられた1年だった。人は人知を超えた何かで繋がっている。だから会うべき時に会い、知るべき時にしるのだ。